外出先で見たいDVDが再生できず困った経験はありませんか。
Android タブレットでDVDを見る方法は機種や接続、コピーガードで迷いやすい問題ですが、最短ルートと実践的な手順があれば解決できます。
本記事ではWi‑Fi/USB接続、MP4変換、CPRM・リージョン対策、アプリ選び、トラブル対処までをわかりやすく紹介します。
まずは自分の環境に合った方法を見つけて、すぐに視聴できる手順をチェックしましょう。
読み進めれば最適な方法が見つかります。
- AndroidタブレットでDVDを見る方法の最短ルート
- AndroidタブレットでDVDを見るためのWi‑Fi接続手順
- AndroidタブレットでDVDを見るためのUSB接続手順
- AndroidタブレットでDVDを見るための再生アプリの選び方
- AndroidタブレットでDVDを見る際のコピーガードと法的注意
- AndroidタブレットでDVDを見るためのCPRM対応
- AndroidタブレットでDVDを見るためのVRモード対応
- AndroidタブレットでDVDを見るときの画質設定
- AndroidタブレットでDVDを見るときの音声・字幕設定
- AndroidタブレットでDVDを見るためのMP4変換手順(コピーガードなし)
AndroidタブレットでDVDを見る方法の最短ルート

手持ちのDVDをタブレットで見るための近道は、ディスクの種類とタブレットの対応状況で決まります。
Wi‑Fi対応ドライブやUSB‑OTG接続、パソコンを経由した変換やメディアサーバーの活用が代表的な方法です。
使いやすさや画質、法律面の注意点を踏まえて最適なルートを選ぶと効率的に再生できます。
Wi‑Fi対応DVDドライブ
Wi‑Fi対応のDVDドライブはケーブル不要でタブレットと無線接続して再生できます。
専用アプリをインストールしてドライブ側と接続するだけで動画ファイルやDVDメディアをストリーミング再生できます。
バッテリー駆動の機種は持ち運びに便利ですが、長時間再生すると充電が必要になる点に注意してください。
一部のアプリやドライブは再生可能なフォーマットが限られるため、事前に対応フォーマットを確認してください。
USB‑OTG対応DVDドライブ
USB‑OTG対応のタブレットは外付けDVDドライブを直接つないで再生できます。
-
必要なものはOTG変換アダプター、外付けDVDドライブ、場合によっては外部電源です。
-
タブレットのUSBポートは給電能力が限られるため、セルフパワー(ACアダプタ)対応ドライブを用意すると安定します。
-
適切なメディアプレーヤーアプリを用意するとISOやVOB形式の再生が可能になります。
接続後はファイルマネージャーや動画再生アプリでディスク内のタイトルを選んで再生してください。
コピーガードなしディスクのMP4変換
コピーガードのかかっていないディスクならパソコンでMP4に変換してタブレットに転送するのが簡単です。
一般的な手順はディスクをリッピングして必要に応じてエンコード設定を指定し、出力したMP4をタブレットにコピーすることです。
Windowsやmac向けにHandBrakeなどの無料ソフトがあり、解像度やビットレートを指定して最適化できます。
著作権で保護されたディスクのコピーやガード解除は法律で制限されるため、個人の権利範囲内で利用してください。
メディアサーバー再生
パソコンやNASにメディアサーバーを立ててタブレットから直接ストリーミング再生する方法があります。
Plex | DLNA(例:Serviio) | SMB共有 |
---|---|---|
メタデータ管理が得意でアプリが豊富 | 設定がシンプルで多くの機器に対応 | そのままファイルを開くだけの手軽さ |
同一ネットワーク上にサーバーを置き、タブレット側で対応アプリを使って接続するとすぐ再生できます。
ネットワーク速度が再生品質に直結するため、Wi‑Fiは5GHzや有線接続を検討してください。
デジタルコピーコード
一部のDVDにはデジタルコピーコードが付属しており、オンラインでコードを入力してデジタル版を入手できます。
利用方法はディスクのパッケージにある案内に従い、指定のサイトやアプリでコードを登録します。
登録後は対応するアプリやクラウド経由でタブレットにダウンロードして視聴することができます。
コードには有効期限や対応サービスの制限がある場合があるため注意してください。
リージョン2ディスクの再生
リージョンコードはディスクとドライブの地域制限を示す仕組みであり、リージョン2のディスクは国や機器によって再生できないことがあります。
外付けドライブやプレーヤーの中にはリージョンフリー化が可能なものがあり、設定を変更すると再生できる場合があります。
パソコンで一度リッピングしてリージョンフリーなファイルに変換する方法もありますが、回数制限や法的な取り扱いに注意が必要です。
最も確実で安全な方法は、購入元やメーカーの案内に従ってリージョン対応状況を確認することです。
AndroidタブレットでDVDを見るためのWi‑Fi接続手順

外付けDVDドライブをWi‑Fi経由でタブレットに接続するとケーブル不要で再生できます。
ここではアプリの準備からディスク再生までの実用的な手順を順に示します。
対応アプリのインストール
まずはネットワーク上の共有やメディアサーバーにアクセスできるアプリを用意します。
-
VLC for AndroidはネットワークストリームやISOの再生が可能です。
-
KodiはDLNAやUPnPを使った再生に強く、メニュー操作にも対応します。
-
Plexはサーバーと組み合わせて安定した再生ができます。
-
ファイルマネージャー系アプリはSMBやFTPで共有フォルダにアクセスする際に便利です。
各アプリはGoogle Playストアからインストールしてください。
ドライブの電源投入
外付けドライブを使用する場合はACアダプタやUSB給電が必要か確認してください。
ワイヤレス内蔵ドライブは電源スイッチを入れてWi‑Fiアクセスポイントやペアリングモードになるまで待ちます。
PCに接続して共有する方式ならPCを起動してドライブを認識させてください。
Wi‑Fi接続の設定
タブレットとドライブまたはサーバーが同じWi‑Fiネットワーク上にあることを確認してください。
ドライブが独自のWi‑Fi APを持つ場合はタブレットをそのAPに接続します。
項目 |
推奨設定や補足 |
---|---|
SSID |
ドライブのAPか家庭内ルーターの同一ネットワークに接続すること。 |
パスワード |
ドライブの初期パスワードやルーターのパスワードを入力してください。 |
プロトコル |
DLNAやSMBを使う場合が多いです。 |
必要なポート |
DLNAはUPnP用に1900番ポートが使われることがあります。 |
ファイアウォールやルーターの設定でDLNAやSMBがブロックされていないか確認してください。
ディスクの挿入
ドライブのトレイを開けてディスクをラベル面を上にして載せます。
トレイを閉じてからドライブのアクセスランプが点灯し回転が安定するまで待ちます。
PCを介す方法ならOS側でディスクが認識され共有フォルダに表示されることを確認してください。
アプリでの再生
インストールしたアプリを起動してネットワークの共有やDLNAサーバーをスキャンします。
表示されたDVDイメージやVIDEO_TSフォルダ、ISOファイルを選んで再生ボタンを押してください。
市販DVDのコピーガードがかかっている場合はそのまま再生できないことがあります。
メニュー操作やチャプター選択はアプリによって対応状況が異なるので必要に応じて別のアプリを試してください。
音声や字幕が表示されない場合はアプリのオーディオトラックや字幕設定を切り替えてみてください。
AndroidタブレットでDVDを見るためのUSB接続手順

Androidタブレットに外付けDVDドライブを接続して再生するための基本的な流れをまとめます。
必要なのはOTG対応の確認と給電環境、対応アプリの用意、正しいケーブル接続の順序です。
OTG対応の確認
まずタブレットがOTGに対応しているか確認します。
対応していない端末では外付けドライブを読み込めないことが多いです。
確認方法。 |
内容。 |
---|---|
メーカー仕様確認。 |
公式サイトや取扱説明書の仕様欄でOTGやUSBホスト機能の記載を探します。 |
OTGチェッカーアプリの利用。 |
Google PlayのOTGチェック系アプリで簡単に対応可否を判定できます。 |
実機でのテスト。 |
USBメモリやマウスをOTGアダプタ経由で接続して動作すればOTG対応の可能性が高いです。 |
端子形状はUSB-CかmicroUSBかを確認して適切なOTGアダプタを用意してください。
給電ハブの準備
外付けDVDドライブは駆動に電力を多く必要とするため給電付きUSBハブを用意してください。
給電ハブはACアダプタで給電するタイプを推奨します。
目安としては5Vで2A以上の出力があると安定して動作しやすいです。
購入前にハブの説明書で外付けドライブの動作実績や対応OSを確認すると安心です。
対応アプリの選択
再生にはUSB接続されたストレージやディスクイメージを扱えるアプリが必要です。
-
VLC for Androidは多くのコーデックとISOやフォルダ構成の再生に対応します。
-
MX Playerは高性能なデコーダや字幕サポートがあるので動画再生に便利です。
-
ファイルマネージャ系のアプリはUSBドライブを探して直接再生用アプリに渡す際に役立ちます。
アプリはストレージアクセスの許可が必要になるのでインストール後に許可設定を行ってください。
ケーブル接続
まずOTGアダプタをタブレットの充電端子に接続します。
次に給電付きUSBハブをOTGアダプタに接続します。
外付けDVDドライブをハブのUSBポートに接続してからハブのACアダプタをコンセントに差し込みます。
接続順を守ることでドライブが正しく認識されやすくなります。
再生の実行
ハードウェアが接続されたらファイルマネージャや再生アプリを起動してUSBドライブを探します。
ディスクがVIDEO_TSフォルダ構成の場合は対応アプリでフォルダを指定して再生してください。
ISOイメージなら対応アプリで開くかマウント機能のあるアプリを利用すると再生できます。
市販DVDのコピーガードがかかっている場合はそのまま再生できないことがある点に注意してください。
AndroidタブレットでDVDを見るための再生アプリの選び方

再生アプリは端末の性能や再生するメディアの種類に合わせて選ぶことが大切です。
コーデック対応やハードウェアデコードの有無で再生の滑らかさやバッテリー消費が変わります。
字幕表示やチャプター選択、ネットワーク経由でのストリーミング対応も確認しましょう。
接続方法がWi‑Fi経由、USB接続、またはメディアサーバー経由のどれかで必要な機能が異なります。
無料版と有料版の差や広告表示の有無も日常利用での快適さに影響します。
Wi‑Fiドライブ用アプリ
無線DVDドライブやNAS上のISOや動画ファイルを再生する場合はネットワークストリームに強いアプリが便利です。
DLNAやSMB、FTP、HTTPストリーミングに対応しているかを確認してください。
再生中のシークや再接続の安定性も重要なチェックポイントです。
おすすめ機能のチェックリストは次のとおりです。
-
DLNAやSMBでの検出と再生がスムーズにできること。
-
複数のコーデックをソフト・ハード両方で処理できること。
-
字幕の自動読み込みや表示位置・フォント調整ができること。
-
再生中にネットワークが切れても復帰できるリジューム機能があること。
代表的な選択肢としてはVLCやKodi、BubbleUPnPなどがあり用途に応じて選べます。
VLCは多くのネットワークプロトコルに対応しており設定が比較的簡単です。
Kodiはメディア管理やアドオンで細かいカスタマイズができますが設定はやや専門的です。
USBドライブ用アプリ
USB接続でDVDのリッピングファイルやISOを直接再生する場合はOTG対応とファイルシステム対応を確認してください。
NTFSやexFATの読み書きに対応するかどうかで外付けドライブの互換性が決まります。
電力を外部から供給する必要があるドライブもあるため給電方法も考慮しましょう。
使い勝手や対応コーデックを比較した簡単な表を用意しました。
アプリ名 | OTG対応 | 主なコーデック | 字幕対応 | 価格 |
---|---|---|---|---|
VLC | あり | ほとんどの主要コーデック | 外部字幕や組み込み字幕に対応 | 無料 |
MX Player | あり | ソフト/ハードデコード切替可能 | 多彩な字幕表示機能 | 無料(広告有)/有料版あり |
Kodi | あり | 多種コーデックに対応 | 高度な字幕管理が可能 | 無料 |
表を参考にして、接続方式とファイル形式に合うアプリを選んでください。
ファイルマネージャーと組み合わせて外部ストレージをマウントする運用が安定します。
USB接続時はアプリよりもAndroid本体のOTG設定や電源供給が問題になることが多い点に注意してください。
メディアサーバー用アプリ
自宅のPCやNASをメディアサーバーにしてタブレットで再生する場合はクライアント機能とサーバー側の対応が鍵になります。
PlexやEmbyなどはメタデータ管理やトランスコーディングが充実しています。
トランスコーディングを使うとクライアント端末に合わせた再生が可能になりますがサーバーの処理能力とネットワーク帯域が必要です。
DLNAやUPnPで直接ストリーミングする場合はリアルタイム再生が優先されますがフォーマットの互換性が制限されることがあります。
クライアント側の代表的なアプリには次のようなものがあります。
VLCは直接DLNAやHTTPストリームに接続でき汎用性が高いです。
BubbleUPnPはDLNAデバイスの発見やレンダラーへの送信が簡単にできます。
Kodiはネットワークライブラリの統合とプレイリスト管理が強力です。
ネットワーク経由で快適に視聴するためには有線LANや5GHz帯のWi‑Fiを使うことをおすすめします。
最後にサーバーとクライアントの互換性を事前に確認してから導入するとトラブルが少なくなります。
AndroidタブレットでDVDを見る際のコピーガードと法的注意

DVDにはコピーガードや領域コードなどの技術的保護手段が使われていることが多いです。
これらは映像を不正に複製されないようにするための仕組みです。
技術的保護手段を回避して内容を取り出す行為には法的な制約があります。
技術的保護手段
一般的な市販DVDではCSSという暗号化やリージョンコードが使われています。
これらは再生機器が正しく復号化できることを前提に設計されています。
Androidタブレットは標準ではDVDのファイル構造や暗号を直接扱えないことが多いです。
外付けのドライブや専用アプリで再生できる場合もありますが暗号を解除する処理をユーザー側で行うと法的に問題になることがあります。
私的複製の範囲
私的複製は自分で楽しむために作品を複製することを指す概念です。
ただし技術的保護手段を迂回して複製する行為は原則として認められていません。
-
許される行為の例としては、著作権者が明示的に許可している条件下での複製が挙げられます。
-
許されない行為の例としては、CSSやその他の保護を解除してDVDをファイル化する行為があります。
-
私的複製であっても第三者へ配布したり営利目的で利用したりすることはできません。
回避行為の禁止
著作権法は技術的保護手段の回避を禁止しています。
回避行為は刑事罰や損害賠償の対象になる可能性があります。
ただし正規の再生機能を備えたソフトやハードウェアで再生すること自体は問題にならない場合が多いです。
行為 |
法的評価 |
理由 |
---|---|---|
市販DVDを市販のプレイヤーで再生する |
原則問題なし |
正規の再生機構で復号が行われるため違法性が低いです。 |
CSSを解除してファイル化する |
違法となる可能性が高い |
保護手段を回避して複製しているため禁止されています。 |
自作のディスクをタブレットへコピーする |
一般に許容される場合が多い |
自身で作成したもので保護が施されていなければ私的利用として扱われやすいです。 |
有料配信をタブレットで視聴する |
問題ないことが多い |
配信事業者が適切な権利処理をしているため合法的な視聴になります。 |
自作ディスクの扱い
自分で作成したDVDは通常コピーガードが付いていないため取り扱いが比較的自由です。
そのためタブレットでの再生やバックアップの作成が技術的に容易なことが多いです。
ただし自作ディスクに第三者の著作物を含める場合は元の著作権者の権利に注意が必要です。
安全に視聴する方法としては、著作権を侵害しない範囲で正規のアプリやストリーミングサービスを利用することが挙げられます。
どうしても所持するDVDをタブレットで見たい場合は、保護を解除しない方法や権利者の許諾を得る方法を検討してください。
AndroidタブレットでDVDを見るためのCPRM対応

CPRMは日本で使われるコピーガード技術の一つで、録画したDVDを保護する目的で使われることがあります。
Androidタブレットで再生するにはハードウェアとソフトウェアの両方がCPRMに対応しているかを確認する必要があります。
CPRM対応ドライブ
CPRM対応の外付けドライブを利用する場合は、まずそのドライブ自体がCPRMに対応しているかをメーカー仕様で確認してください。
Android本体がUSBホスト(OTG)に対応していることも必要です。
バスパワー駆動のポータブルドライブはタブレット側の電源で動作しないことがあるため、セルフパワー(外部電源)タイプや電源供給付きOTGハブを検討してください。
CPRM対応が不明な場合は、家庭用のDVDレコーダーやパソコンを経由して再生・転送する方法も選べますが、著作権保護に注意してください。
項目 | 内容 | 注意点 |
---|---|---|
外付けDVDドライブ | USB経由で接続して再生可能なドライブが使用できる場合がある。 | CPRM対応かつOTGで認識するかを確認する必要がある。 |
ポータブル(バスパワー) | 持ち運びが便利で接続だけで使えることが多い。 | タブレットの電力で動かない場合がある。 |
家庭用DVDレコーダー | CPRM録画ディスクを直接再生できる機種が多い。 | タブレットに直接接続できないため、画面出力やネットワーク配信を利用する必要がある。 |
PC経由 | PCがCPRM対応であれば、映像を変換・転送してタブレットで見る手段になる。 | 変換や転送は著作権の範囲内で行うこと。 |
対応アプリ
AndroidでCPRM対応ディスクを直接再生するアプリは限られるため、アプリ選びは重要です。
-
メーカー純正の再生アプリはCPRMに対応していることがあるため、まず確認してください。
-
USB OTGからの直接再生に対応したメディアプレイヤーを選ぶと接続がスムーズです。
-
DLNAやUPnPのクライアントアプリを使えば、CPRM対応のレコーダーやPCをメディアサーバーにして再生できます。
-
アプリの対応フォーマットや外部ドライブの検出方法を事前に確認してください。
アプリで再生できない場合は、PCやレコーダー側で正規の手順で再生して画面をキャプチャしたり、LAN経由で配信するなど安全な代替手段を検討してください。
ファイナライズ設定
ファイナライズとはディスクの書き込みセッションを閉じて他の機器で読み取り可能にする処理です。
録画したDVDがファイナライズされていないと、他の機器やタブレットから読み込めない場合があります。
書き込み時に「ファイナライズ」または「セッションを閉じる」設定を選んでから書き込みを完了してください。
既に書き込み済みで未ファイナライズの場合は、元のレコーダーや書き込み機でファイナライズ処理を行ってください。
ファイナライズ後でもCPRMがかかっているディスクは再生機器側のCPRM対応が必要である点に注意してください。
AndroidタブレットでDVDを見るためのVRモード対応

VRモードは映像を立体的や没入感のある表示に変える仕組みです。
AndroidタブレットでDVDを見る方法では、変換と再生の両方でVR対応が鍵になります。
VRモードの種類
VR表示には複数の方式があり用途に合わせて使い分けます。
-
サイドバイサイド形式は左右に別々の映像を並べて表示する方式です。
-
トップアンドボトム形式は上下に別々の映像を並べて表示する方式です。
-
360度パノラマ形式は全天球映像を表示して周囲を見回せる方式です。
-
仮想スクリーン方式は2D映像を大画面のスクリーン風に表示する方式です。
変換ソフトの要件
DVDの映像をAndroid向けに変換する際は解像度やアスペクト比の調整が重要です。
変換ソフトはSBSやトップアンドボトムなどVR用の出力フォーマットを選べることが望ましいです。
ハードウェアアクセラレーション対応だと変換時間を大幅に短縮できます。
字幕やチャプターを保持したい場合はそれらを正しく扱えるソフトを選んでください。
要件 |
理由 |
---|---|
VR出力形式対応 |
AndroidのVRプレーヤーで正しく再生するためです。 |
H.264/H.265対応 |
多くのタブレットがこれらのコーデックで高品質に再生できるためです。 |
字幕保持機能 |
オリジナルの字幕を活かして視聴できるためです。 |
再生アプリの要件
Android タブレットでDVDを見る方法の一つは変換したファイルを対応アプリで再生することです。
再生アプリはSBSやトップアンドボトムを自動認識して切り替えられると便利です。
主要コーデックや高解像度に対応していることが重要です。
ジャイロやヘッドトラッキングに対応していると視線移動で自然に画面を動かせます。
外部コントローラーやリモコンに対応していると操作が快適になります。
AndroidタブレットでDVDを見るときの画質設定

AndroidタブレットでのDVD視聴は設定次第で見映えが大きく変わります。
解像度やフレームレート、ビットレートを最適化すると画質と容量のバランスが良くなります。
解像度設定
DVDはもともと標準画質相当の解像度で作られている点を踏まえて設定する必要があります。
多くのAndroidタブレットは高解像度ディスプレイを搭載しているため、アップスケーリングの有無で見え方が変わります。
プレイヤーや変換ソフトでは出力解像度を選べるため、タブレットのネイティブ解像度に合わせると余計なスケーリングが減ります。
-
タブレットのネイティブが720p前後なら480→720にアップスケールして出力すると自然に見えることが多いです。
-
ネイティブが1080pやそれ以上でも無理に1080pに上げず、720pで十分なことが多いです。
-
変換時にインタレース解除(deinterlace)やデコンボ(decomb)を使うと動きのギザギザを抑えられます。
-
高解像度にするとファイルサイズが増えるため、容量と画質のバランスを考えて選んでください。
フレームレート設定
DVDは地域によってNTSCの29.97fpsやPALの25fpsといった元のフレームレートがあります。
変換や再生時は「ソースと同じフレームレートを維持」する選択が最も自然な動きを維持します。
シネマティックな見え方を狙う場合は23.976fpsに変換する方法もありますが、動きが速い場面でブレやカクつきが出る可能性があります。
プルダウン除去(pulldown removal)やインタレース解除設定を有効にすると、元のフィルムソースは滑らかになります。
Android側のプレイヤーはハードウェア再生を優先するため、デコード方式やリフレッシュレートの制限に注意してください。
ビットレート設定
ビットレートは画質とファイルサイズを直接左右する重要な要素です。
一般的に720p出力なら1.5~3Mbps、1080p出力なら3~6Mbpsを目安にするとタブレットで十分綺麗に見えます。
コーデックはH.264が汎用性高く、H.265は同じ画質でファイルサイズを小さくできますが、再生対応を確認してください。
出力解像度。 |
推奨ビットレート。 |
1時間あたりの目安ファイルサイズ。 |
---|---|---|
480p。 |
0.8~1.5Mbps。 |
約360MB~675MB。 |
720p。 |
1.5~3Mbps。 |
約675MB~1.35GB。 |
1080p。 |
3~6Mbps。 |
約1.35GB~2.7GB。 |
可変ビットレート(VBR)を使うと静止画部分の容量を節約でき、動きの激しい場面でビットレートを上げて画質を保てます。
2パスエンコードを選ぶと品質が安定しますがエンコード時間は長くなります。
音声ビットレートも重要で、ステレオ音声なら128~192kbps、5.1chなど高音質を残すなら320kbps以上を検討してください。
最終的にはタブレットでの再生テストを行い、画質とファイルサイズのバランスを確認することをおすすめします。
AndroidタブレットでDVDを見るときの音声・字幕設定

AndroidタブレットでDVDを再生する際は音声形式と字幕形式の違いを把握しておくと快適に視聴できます。
機種やアプリによっては特定の音声や字幕が正しく再生されないことがあるため事前の確認が重要です。
AC3音声対応
多くのDVDはAC3(ドルビーデジタル)音声を使用しているため、そのままでは音が出ないことがあります。
VLCやKodiなどのプレーヤーはソフトウェアデコードでAC3を再生できることが多いです。
MX Playerは別途コーデックパックを導入するとAC3に対応する場合があります。
外部機器に接続する場合はHDMIやUSB-C経由での音声パススルーに対応しているか確認してください。
パススルー非対応の端末ではサーバー側でAACなどにトランスコードすると確実に再生できます。
字幕表示設定
字幕は内部字幕、外部字幕(SRTなど)、VobSub(sub/idx)などいくつかの形式があります。
字幕形式 |
対応方法 |
備考 |
---|---|---|
内部字幕(DVDのVOB内) |
多くのプレーヤーで自動検出されます。 |
メニューや字幕トラック選択で切替可能です。 |
外部字幕(.srt等) |
ファイル名を動画と同じにするか、プレーヤーの「字幕を読み込む」から指定します。 |
文字化けする場合は文字コードをUTF-8に変換してください。 |
VobSub(sub/idx) |
対応プレーヤーで画像ベースの字幕として読み込まれます。 |
位置やサイズの調整ができないことがあります。 |
字幕の表示位置やフォントサイズはプレーヤーの字幕設定から調整できます。
字幕が遅れる場合は字幕同期機能で表示タイミングを合わせてください。
メニュー操作
DVDのメニュー操作は再生アプリによってサポート状況が異なります。
-
VLCは一部のDVDメニューをサポートしますが、完全ではない場合があります。
-
Kodiはメニューやチャプター操作に強く、リモコン操作にも向いています。
-
Plexを使う場合はサーバー側でメニューを無効化してチャプターやトラックでの操作に頼ることが多いです。
画面上のメニュー操作が難しいときはBluetoothキーボードやマウス、あるいはスマホのリモコンアプリを使うと便利です。
チャプター移動や音声トラックの切替、字幕のオンオフは再生中のメニューや長押し操作からアクセスできることが多いです。
AndroidタブレットでDVDを見るためのMP4変換手順(コピーガードなし)

コピーガードのかかっていないDVDをAndroidタブレットで再生するためには、DVDの映像をMP4形式に変換する作業が必要です。
必要なものはパソコンとDVDドライブ、変換ソフト、そしてタブレット本体または転送手段です。
変換ソフトの選定
変換ソフトは安定性と出力の互換性を重視して選ぶと失敗が少ないです。
-
HandBrakeは無料で使いやすく、MP4出力やx264エンコードに対応しているためAndroidとの相性が良いです。
-
MakeMKVはDVDをまるごとリッピングして無劣化でMKVに保存できるため、編集や後処理用の素材作りに適しています。
-
VLCは簡易的な変換機能を持ち、再生と変換を両方行いたい場合に便利です。
-
商用ツールのWinX DVD Ripperなどは初心者向けの操作性と高速変換を備えている製品が多いです。
MakeMKVでリップしてからHandBrakeでMP4に再エンコードする組み合わせは品質を保ちつつ柔軟に設定できるためおすすめです。
どのソフトを使う場合もDVDにコピーガードがかかっているものは法的に問題になる可能性があるため注意してください。
エンコード設定
Androidタブレットでの再生互換性を優先するならコンテナはMP4、ビデオコーデックはH.264を基本にします。
目的 |
ビデオコーデック |
解像度 |
品質設定 |
音声設定 |
---|---|---|---|---|
高品質保存 |
H.264(x264) |
オリジナルまたは1080p |
CRF 18〜20 またはビットレート 3500〜8000 kbps |
AAC 192 kbps 以上 ステレオ |
モバイル視聴向け |
H.264(x264) |
720p または 540p |
CRF 20〜23 またはビットレート 1500〜3000 kbps |
AAC 128 kbps ステレオ |
省スペース優先 |
H.265(HEVC) |
720p 以下 |
CRF 22〜28 またはビットレート 800〜1500 kbps |
AAC 96〜128 kbps ステレオ |
HandBrakeを例にするとプリセットで「Fast 720p30」などを選び、ビデオタブでコンテナをMP4に設定します。
画質指定は品質モードでCRF(Constant Quality)を使うと手軽に良好な画質を得られます。
フレームレートは通常「ソースと同じ」にして変換中に余計なカクつきが出ないようにします。
音声はAACを選び128〜192 kbps程度に設定すると多くのタブレットで問題なく再生できます。
字幕は外付けファイルで管理するか、再生互換性を優先するなら焼き込み(Burn In)する方法があります。
ハードウェアエンコード(Intel QuickSyncやNVENC)は高速ですが互換性の差が出ることがあるため初回はソフトウェアエンコードでテストすることを推奨します。
ファイル転送
変換したMP4ファイルは大容量になるため転送方法を事前に決めておくとスムーズです。
USBケーブルで直接接続してMTPモードでコピーするのが最も確実な方法です。
USB OTG対応のタブレットならUSBメモリや外付けHDDを使って直接ファイルを移すこともできます。
Wi-Fi経由ならSMB共有やFTPアプリを使ってパソコンからタブレットへワイヤレス転送できます。
クラウドストレージを利用する場合はアップロードとダウンロードに時間がかかる点に注意してください。
転送後はタブレット側でファイル拡張子が.mp4になっているかを確認してから再生アプリでテスト再生してください。
おすすめの再生アプリはVLCやMX Playerで、これらは字幕や複数音声トラックにも対応しています。
転送が完了したら不要なソースファイルを削除してタブレットの空き容量を確保すると快適に視聴できます。