車でタブレットを使いたいけれど、どのように取り付ければ安全で便利なのか悩んでいませんか。
「車にタブレットを取り付ける方法」は、位置や固定の仕方、法令など気を付けるべきポイントが意外と多く、うまく設置しないと使い勝手が悪くなったり、危険につながることもあります。
この記事では、失敗しない車へのタブレット取り付け手順やおすすめの固定方法、注意点まで、わかりやすく解説します。
効率的かつ安心してタブレットを車内で活用できる方法を知りたい方は、ぜひ続きをご覧ください。
タブレットホルダー車載取り付け手順
準備するもの
タブレットを車内に設置するためには、いくつかの道具やアクセサリーが必要です。
- タブレットホルダー
- タブレット本体
- キッチンペーパー
タブレットホルダーの取り付け位置を決める
車内のどこにタブレットを設置するかは、安全性や見やすさを考えて選ぶ必要があります。
- ダッシュボードの上
- エアコンの吹き出し口
- ヘッドレストの裏側(後部座席用)
- センターコンソール付近
運転者の視界を遮らず、手が届きやすい場所が理想です。
既存ナビにバックモニターを付けていたり、まだナビを使いたいという方は左に少しずらして設置しましょう。
ただし、助手席ダッシュボードにはエアバッグが内臓されていますので、エアバッグからは十分に間をあけるように設置してください。

画面左のホルダー。左側に設置することで既存ナビやエアコン表示の邪魔にならない。
また、設置するときは運転の視界を妨げないように気をつけましょう。
10インチタブレットの場合は画面が大きいのであまりフロントガラスに近づけすぎると視界の邪魔になります。

目線が下がると運転できないので、ナビに利用する場合はダッシュボード上がおすすめだよ。
固定方法を決める
タブレットの固定方法にはいくつかの選択肢があります。
固定方法 | 特徴 | おすすめの設置場所 |
---|---|---|
吸盤式 | 貼り付けや移動が簡単。比較的安価。 | ダッシュボード、窓ガラス |
クリップ式 | 工具不要で素早く設置可能。 | エアコン吹き出し口 |
粘着式 | 強い粘着力でしっかり固定できるが場所の変更は難しい。 | ダッシュボード上 |
ヘッドレスト取付型 | 後部座席におすすめ。主に後ろ向き。 | 前席ヘッドレスト裏側 |
用途や好みに合わせて固定方法を選びましょう。
粘着面に段差やスピーカーの穴があると粘着しないので、設置を避けましょう。

スピーカーの穴の上だと徐々に粘着が取れていきます。
どうしても設置面の粘着が弱い場合は、定評のあるゲル吸盤シート。
これを付けたらスピーカーの穴でも溝のある部分でも設置OKになりました。
メタルプレートをタブレットに貼り付ける
タブレット本体のカバー裏にメタルプレートを貼り付けます。
タブレットホルダーを車に取り付ける
選んだ取り付け位置にホルダーを取り付けます。
粘着ゲル部分の円部分が全部平らな面にないとすぐに剥がれてしまいますので、段差などに注意しましょう。
車種別の取り付けポイント
車種によってダッシュボードの形状やエアコン吹き出し口の位置が異なります。
セダンやミニバンはダッシュボードが広く、吸盤や粘着式のマウントが使いやすい傾向です。
スポーツカーやSUVでは吹き出し口が特殊な形状の場合があり、クリップ式が合わないこともあります。
後部座席に取り付けたい場合は、ヘッドレスト取付型のホルダーを選ぶとよいでしょう。
自分の車種に合わせて最適な設置方法を検討してください。
取り付け時の安全対策
走行中の安全を確保するためにも、取り付けの際は注意が必要です。
まずタブレットが急ブレーキや急カーブでも落下しないように、確実に固定しましょう。
また、タブレットの配線は足元や運転の妨げになる場所を避けて設置します。
設置作業はエンジンを切った状態で行い、安全を最優先にしてください。
車にタブレットを取り付ける固定方法の特徴
車内でタブレットを安全かつ便利に使うためには、状況や目的に合わせて最適な固定方法を選ぶことが重要です。
固定方法によって取り付け場所や安定性、着脱のしやすさなどが大きく変わるため、それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを選びましょう。
吸盤固定
吸盤固定は、タブレットホルダーの吸盤部を車のフロントガラスやダッシュボードに密着させて取り付ける方法です。
取り付けが手軽で、工具を使わず簡単に設置できる点が魅力です。
吸盤の位置を微調整しやすく、取り外しもスムーズです。
ただし、夏場の高温や長期間の使用で吸着力が弱まりやすい面もあるので、定期的なメンテナンスや吸盤部分の清掃が欠かせません。
視界の妨げにならない位置に設置することも大切です。
クリップ固定
クリップ固定方式は、車のエアコン吹き出し口などにクリップでパーツを挟んでタブレットを固定します。
下記はクリップ固定の主なメリット・デメリットです。
- 取り付け・取り外しが非常に簡単
- エアコンの風向きや形状によっては対応できないことがある
- 比較的リーズナブルな価格で入手しやすい
- 運転席からの操作性が良く、サブモニター用途にも便利
車種やエアコンの形状によって合わない場合もあるため、購入前に自分の車に適合するかチェックしましょう。
ドリンクホルダー固定
ドリンクホルダー固定は、車の純正ドリンクホルダー部分にタブレットホルダーをセットして使う方法です。
下記のような特徴があります。
特徴 | 詳細 |
---|---|
安定感 | 車の揺れにも強く、しっかり固定できるタイプが多い |
設置位置 | シフトレバーやドリンクスペース近くになるため、操作しやすい |
注意点 | 使わない時はドリンクホルダーがふさがってしまう |
安定性重視の方や、頻繁にタブレットを活用したい方におすすめです。
ヘッドレスト固定
ヘッドレスト固定は、前席のヘッドレスト支柱部分に専用ホルダーを取り付け、後部座席用にタブレットを設置する方法です。
この方法は、長距離ドライブ時の子どもの動画鑑賞や後部座席でのエンタメ用途に人気があります。
高さや角度調整がしやすく、大型タブレットでも安定して設置可能です。
運転を妨げず、複数人で画面を楽しみたい場合にも最適です。
ただし、ヘッドレストの形状によっては取り付けできない車種もあるため注意しましょう。
取り付け位置ごとのメリット
車にタブレットを取り付ける際は、設置場所によって使い勝手や視認性が大きく変わります。
それぞれの取り付け位置には特徴や利点があり、ご自身の用途に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは主要な取り付け位置ごとのメリットについてご紹介します。
ダッシュボード上
ダッシュボードへの取り付けは、タブレットの画面が運転中にも確認しやすいです。
カーナビアプリの利用や音楽再生時に、手元に近い位置で操作しやすいのがメリットです。
視線移動も少なく済むため、安全面でも魅力を感じる方が多いです。
ただし、フロントガラスへの映り込みや視界の妨げにならないよう設置位置には配慮しましょう。
ダッシュボードの素材により、取り付け用吸盤や粘着シートの固定力に差がでる点も注意ポイントです。
メリット | 注意点 |
---|---|
視認性が高い | 視界をさえぎらないよう工夫が必要 |
操作しやすい | 吸盤や粘着シートの固定力に注意 |
エアコン吹き出し口
エアコン吹き出し口は、クリップ式のホルダーなどで簡単に取り付けられる点が魅力です。
運転席に近い位置に取り付けられるため、タブレットの操作や画面の確認もしやすくなります。
冷暖房の風が直接当たることで、タブレットの冷却効果が期待できることもあります。
一方、タブレットが重すぎると吹き出し口の可動部が痛むこともあるため、ホルダーやタブレットの重さには注意が必要です。
- 取り付けが簡単
- 視界の邪魔になりにくい
- エアコンの風でタブレットを冷却できる
- 可動部が壊れる可能性もあるので注意
ドリンクホルダー
ドリンクホルダーに設置するタイプは、視線の移動が大きくなりますが、取り付けが非常に簡単です。
車種を選ばずほとんどの車で使用でき、ホルダーの取り外しも手軽に行えます。
タブレットの重量があってもホルダーがしっかり固定されやすいため、安定感を重視する方におすすめです。
ただし、走行中にドリンクが置けなくなることや、操作中は視線が下に移動するため運転時は特に注意が必要です。
後部座席ヘッドレスト
後部座席のヘッドレスト部分にタブレットを取り付けると、同乗者が映画や動画を楽しむことができます。
お子さんがいるご家庭や長距離ドライブの際に人気の取り付け方です。
運転の妨げにならず、ドライブ中のエンタメとして便利です。
また、後部座席専用ホルダーなど種類も豊富なので用途にあったものを選びやすいでしょう。
設置後は、しっかりと固定できているか確認することも大切です。
車にタブレットを取り付ける際によくあるトラブル
車にタブレットを取り付けるときは、便利さが増す一方でいくつかのトラブルが発生しやすいです。
実際に使用していると、落下やズレ、視界の妨げ、そして車内の破損や傷などが起こることがあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、事前に注意点を把握しておくことが大切です。
落下や振動によるズレ
走行中の車内は振動が多く、しっかりと固定されていないタブレットは落下や位置ズレが起こりやすいです。
特にカーブや急ブレーキのときに、タブレットが外れてしまうこともあります。
このようなトラブルを防ぐには、以下の点に注意しましょう。
- 車用タブレットホルダーを選ぶ際は、しっかりと固定できるものを選ぶ
- 取付部分が車種に適合しているか事前に確認する
- 定期的に取り付け部分の緩みをチェックする
簡単にセットできるフックや吸盤タイプもありますが、耐震性や固定強度が重要なポイントとなります。
視界の妨げ
タブレットを取り付ける位置によっては、前方やサイドミラーの視認性が低下することがあります。
これは安全運転に大きく影響し、重大な事故の原因にもなりかねません。
実際に、取り付け位置ごとに発生しやすいリスクをまとめると以下のようになります。
取り付け位置 | 主なリスク |
---|---|
フロントガラス付近 | 前方視界が遮られる、運転の妨げになる |
ダッシュボード中央 | エアコン吹き出し口や計器類の隠れ・操作しにくさ |
エアコン吹き出し口 | ノズルへの負担、風量調整がしにくい |
安全確保のためには、運転手の視界を妨げない場所を選ぶことが重要です。
設置による破損・傷
タブレットホルダーや固定用具を取り付けた際に、車内のパーツやタブレット自体に傷や破損が起きてしまうことがあります。
特に吸盤タイプの場合は剥がした後に跡が残ることが多いです。
こうしたトラブルを避けるには、以下の点を意識しましょう。
- クッション付きの取付器具を選ぶ
- 取り付け前に設置面の汚れやホコリをしっかり除去する
- タブレット自体にもカバーやフィルムを装着する
このような予防を意識することで、車やタブレットをきれいな状態で維持しやすくなります。
タブレット車載ホルダーの選び方
車にタブレットを安全かつ快適に取り付けるためには、車載ホルダーの選び方がとても大切です。
ホルダーにはさまざまな種類があり、設置場所や使い方によって最適なタイプが異なります。
運転中の安全性や使いやすさを重視して、自分の車やタブレットに合ったものを選びましょう。
タブレットのサイズ対応や耐荷重
車載ホルダーを選ぶ際は、まずお持ちのタブレットがしっかり収まるかどうか確認しましょう。
タブレットのサイズや重さに対応していないホルダーを使うと、固定が不安定になり事故や落下の原因になります。
商品パッケージや説明書に記載されている「対応サイズ」「耐荷重」は必ずチェックしましょう。
ホルダータイプ | 対応できるサイズ | 耐荷重 |
---|---|---|
エアコン取り付け型 | 7〜10インチ | 約500g |
ヘッドレスト型 | 7〜13インチ | 約1kg |
吸盤型 | 7〜11インチ | 約800g |
タブレットのケースを付けたまま使用する場合は、ケースの厚みやサイズも考慮に入れてください。
角度調整機能
タブレットを車載ホルダーに取り付けた際、画面の角度を調整できるかも大切なポイントです。
角度調整機能がないと、日差しで画面が見えづらくなったり運転席から操作しにくくなったりします。
- 上下・左右に角度を調整できるタイプ
- 360度回転できるタイプ
- 高さの微調整が可能なタイプ
自身や同乗者がどの席からタブレットを見るかを考え、使いやすい角度調整機能が付いたモデルを選びましょう。
充電・配線のしやすさ
長時間のドライブやナビアプリの使用時にはタブレットの充電が欠かせません。
ホルダーを選ぶ際は、取り付けたまま充電ケーブルを挿せる構造かどうかもチェックしましょう。
充電ケーブルやイヤホンのジャックを塞がないホルダーは、使い勝手が大きく向上します。
また、ケーブルをまとめられるクリップや配線ガイド付きのモデルも便利です。
配線のしやすさは、車内をすっきり保つためにも重要なポイントです。
車内で安全にタブレットを利用するコツ
車にタブレットを取り付ける場合、安全面や快適性に気をつけることが重要です。
タブレットの使い方によっては事故やトラブルの原因にもなりかねません。
ここでは、車内でタブレットを安全に利用するためのポイントを紹介します。
運転中の操作禁止
運転中にタブレットを操作することは道路交通法でも禁止されています。
カーナビなどの目的でタブレットを使う場合でも、走行中のタッチ操作や注視は大変危険です。
どうしても操作が必要な場合は、必ず安全な場所に停車してから行いましょう。
安全対策のために、運転者が物理的に操作できない位置にタブレットホルダーを取り付けるのも一つの方法です。
- 停車してからタブレットを操作する
- 音声操作やハンズフリー機能を活用する
- 運転席から手が届きにくい位置に設置する
子どもの利用時の対応
後部座席で子どもがタブレットを使う場合には、安全対策と適切な使い方が大切です。
長距離移動中に動画やゲームを楽しむためにタブレットを使うご家庭も多いでしょう。
しかし、タブレットが外れてケガをしたり、強い光で目に負担がかかったりすることもあります。
以下の表を参考にして、子どもの利用時のポイントを押さえましょう。
ポイント | 対策 |
---|---|
しっかり固定する | ヘッドレストに取り付ける専用ホルダーを使う |
目の健康に配慮 | 長時間の連続使用を避け、画面の明るさを調整する |
アプリや動画の内容管理 | ペアレンタルコントロールや年齢制限を設定する |
熱対策と保護
車内はとくに夏場、直射日光や高温の影響でタブレットが熱くなりやすい環境です。
端末の高温は故障やバッテリーの劣化の原因となるため、熱対策が必要です。
また、落下やキズから守るためには専用ケースやフィルムを活用しましょう。
タブレットを使わない時は、ダッシュボードやシート上に放置せず、日陰やクーラーバッグで保管するのがおすすめです。
しっかりと端末を保護して、長く快適に車内で使えるように工夫しましょう。
タブレットホルダーの困りごと解決
粘着ゲルの粘着力が弱くなったら
一度接着して別の車に付けたい場合は粘着面を、薄めたキッチン洗剤で軽く洗って乾かします。
すると粘着力が復活します。
どれくらいの重量まで大丈夫?
マグネット式が強力といってもタブレットも結構な重さがあります。
今回テストしたタブレットは重量 467gの10インチタブレット(ファーウェイT10)。がっちりホールドして一度も外れることはありませんでした。
ホルダーの選び方としては、マグネットの数が6個以上のものを選んでください。
タブレットカバーを付けている場合は直接カバーに金属シートを付けてください。
スマホにもプレートを付けておくと便利
タブレット側は、マグネットではなく、「メタルプレート」と呼ばれるシール付き金属板を付けます。
タブレットカバーを装着している場合でも、メタルプレートをタブレットカバーに付ければOKです。
タブレット以外にスマホも同じホルダーに取り付けたいという場合もありますよね。この商品にはメタルプレートが2枚入っているのでタブレットとスマホに装着しておくと便利です。
後部座席にもマグネット式ホルダーをつけておけば自由にタブレットやスマホを入れ替えできて便利です。
この記事で紹介した方法の活用イメージ
車にタブレットを取り付けると、多様なシーンで役立てることができます。
たとえば、長時間のドライブ中に後部座席のお子さまがアニメや映画を楽しめるため、退屈せずに過ごせます。
また、カーナビ替わりとしてGoogleマップやナビアプリを活用すれば、最新情報も取得できるので安心です。
音楽や動画配信サービスを使えば、お気に入りのプレイリストで車内の雰囲気を盛り上げられます。
ビジネス利用の場合は、駐車中にタブレットを使ってメールチェックや資料閲覧も可能です。
さらに、DIYでタブレットを取り付けると、自分好みの位置や角度にも調整でき、使い勝手が格段に向上します。
このように、工夫次第でカーライフがより快適で便利になるのが、タブレットの設置の大きな魅力です。