LINEモバイルはカウントフリー機能でLINEやSNS、LINE MUSICが使い放題になるのが特徴です。
とくにLINE MUSICを聞きながらドライブを楽しみたい人はLINEモバイルがお得です。
今回はLINEモバイルの通信速度やメリット・デメリット、おすすめの料金プランなどについて詳しく解説します。
1. LINEモバイルの通信速度
格安SIMの通信速度は実際に使ってみないと分かりません。
そこで、LINEモバイルの通信速度を実際に計測してみました。
格安SIMは時間帯によって速度に変化があるので、
・朝(9:00)
・昼(12:00)
・夕方(18:00)
・夜(22:00)
の4つの時間帯にわけて速度を計測しました。
計測にはアプリ「Speedtest.net」を利用しています。
計測場所は岡山県岡山市です。
なお、LINEモバイルはドコモ/au/ソフトバンクの全回線に対応していますが、今回はソフトバンク回線プランの速度を計測しました。
計測結果は以下の通りです。
下り | 上り | |
---|---|---|
朝 (09:00) | 18.3Mbps | 9.69Mbps |
昼 (12:00) | 1.18Mbps | 14.3Mbps |
夕 (18:00) | 1.16Mbps | 10.8Mbps |
夜 (22:00) | 2.83Mbps | 17.3Mbps |
LINEモバイル(ソフトバンク回線)は他社だと1Mbpsを下回ることが多いお昼と夕方も1Mbps以上の速度をキープしていますね。
混雑する時間帯なのでどうしても遅くなりますが、1Mbps出ていればGoogle Mapの利用やウェブ閲覧、音楽再生くらいなら問題ありません。
動画視聴も標準画質であれば利用可能です。
回線が空いている朝と夜は比較的速度が速いです。
とくに朝は高画質な動画の視聴も快適に利用できます。
LINEモバイルは夜間に弱いのか、他社と比べると夜の時間は若干遅いです。
それでも3Mbps前後の速度は出るので、普通に使っていて困ることはありません。
2.LINEモバイルのメリット・デメリット
続いて、LINEモバイルのメリットとデメリットを見ていきます。
2-1.メリット①データフリーでLINEやSNS、LINE MUSICが使い放題
LINEモバイルは対象のサービスがデータ通信量を消費せず使い放題になる「データフリー」が特徴です。
データフリーの対象はプランによって異なります。
- LINEフリープラン:LINE
- コミュニケーションフリープラン:LINE、Twitter、Instagram、Facebook
- MUSIC+プラン:LINE、Twitter、Instagram、Facebook、LINE MUSIC
すべてのプランでLINEが使い放題な他、コミュニケーションフリープランとMUSIC+プランでは国内でも人気が高いSNS3つが使い放題です。
さらにMUSIC+プランはLINE MUSICも使い放題になります。
ドライブ中にLINE MUSICで音楽を再生したい人にとってはかなりお得ですね。
ちなみにデータフリーはテザリングでも適用されます。
休憩中などにスマホからテザリングを利用してLINEやSNSを使えばスマホのデータ通信量も節約できます。
2-2.メリット②ソフトバンク回線は比較的速度が安定している
LINEモバイルはドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアすべての回線に対応しています。
大手キャリアで利用していたタブレット端末をそのまま使う場合に、どのキャリアのモデルでも使えるのが強みです。
この中でもとくにおすすめなのがソフトバンク回線のプランです。
ドコモ、auのプランと比べると通信速度が安定しています。
「1. LINEモバイルの通信速度」の結果を見ていただければ、一目瞭然です。
お昼や夕方といった時間帯はどうしても速度が遅くなりますが、1Mbpsはキープしています。
タブレットをカーナビとして使うのに必須なGoogle Mapに関しては、どの時間帯でも快適に利用可能です。
2-3.メリット③クレジットカードなしで利用できる
LINEモバイルは支払い方法としてクレジットカード以外に「LINE Payカード」にも対応しています。
LINE PayカードはLINEが提供するプリペイドカードです。
事前にチャージした分だけ支払いができる仕組みなので、審査不要で誰でも持つことができます。
つまり、クレジットカードを持っていない人でもLINE Payカードを取得すればLINEモバイルが利用可能です。
LINE Payカードは銀行口座からのオートチャージも使えるので、実質口座振替のように支払うこともできます。
2-4. デメリット①3GB以上のプランはドコモ回線/au回線の格安SIMとしては割高
LINEモバイルはすべてのプランでデータフリーが標準で使えます。
さらに、3GB以上のプランではSMS機能付きのデータSIMしかありません。
そのため、他社の同容量プラン、とくにドコモ回線/au回線の他社と比べるとやや割高です。
例として、主要な格安SIMのドコモ回線の3GBの月額料金を比較してみました。
他社の3GBプランの料金にはSMS利用料を含めた料金にしています。
・LINEモバイル:1,810円(MUSIC+プラン)
・DMMモバイル:1,000円
・BIGLOBEモバイル:1,020円
・mineo:1,020円
・楽天モバイル:1,020円
・OCNモバイルONE:1,220円
こうして比べると、LINEモバイルの料金は割高ですね。
もちろん、データフリーによってLINEやSNS、LINE MUSICが使い放題なのでこれらのサービスをよく使う人にとってはお得です。
逆に言えば、これらのサービスをあまり使わない場合はLINEモバイル以外の格安SIMが向いている、と言えます。
なお、ソフトバンク回線に関しては他社のソフトバンク回線プランと比べても割安です。
通信速度も安定していますし、LINEモバイルを使うならソフトバンク回線がおすすめです。
2-5. デメリット②速度切り替えができない
LINEモバイルは高速通信と低速通信を切り替えることができません。
低速通信時は最大速度が200kbpsになりますが、データ通信量を消費しないというメリットがあります。
速度切り替えを活用すれば「普段は低速にして動画を見るときは高速通信にする」といったように賢くデータ通信量の節約が可能です。
しかし、LINEモバイルは速度切り替えに対応していないので、そのような使い方はできません。
3. タブレットにおすすめの料金プラン
3-1. ライトユーザー向け
ライトユーザーの場合は「LINEフリープラン」か「コミュニケーションフリープラン/MUSIC+プランの3GB」のいずれかがおすすめです。
LINEフリープランはデータ通信量が1GBだけですが、月額500円という安さで利用でき、さらにLINEが使い放題です。
Google Mapしか使わない、というのであれば1GBでも問題ありません。
ある程度ウェブ閲覧をしたり、音楽再生を利用したりするなら3GBを選びましょう。
コミュニケーションフリープランの3GBは月額1,110円、MUSIC+プランの3GBは月額1,810円です。
MUSIC+プランは月額料金が高いですが、LINE MUSICが使い放題になります。
LINE MUSICを長時間利用する場合はMUSIC+プランがおすすめです。
3-2. 大容量プラン
ある程度動画を見る場合はコミュニケーションフリープランまたはMUSIC+プランの10GBを選びましょう。
コミュニケーションフリープランは月額2,640円、MUSIC+プランは2,940円で利用できます。
10GBだと、標準画質なら約45時間、HD画質(720p)なら約15時間しか閲覧できません。
動画視聴をたくさん利用する場合は20GB以上のプランがある他社を選ぶのがおすすめです。
4. キャンペーン
2019年5月現在、LINEモバイルではタブレット利用者向けのキャンペーンは実施されていません。
LINEポイントプレゼントや月額料金割引といったキャンペーンはいずれも音声通話SIM利用者向けです。
タブレットで利用するならキャンペーンが適用されなくてもデータSIMのほうがお得です。
5. 管理画面の使いやすさ
LINEモバイルのマイページは上部に広告が表示されるものの、そこまで気になりません。
データ残量をトップ画面から素早く確認できますし、各種手続きもメニューでまとめられているので、比較的使いやすいです。
LINEモバイルには公式アプリは用意されていませんが、LINEからデータ通信量の確認ができます。
他のアプリをインストールする必要がないので楽ですね。
事前に設定をしておけばLINEアプリからマイページへID・パスワードの入力不要でアクセスもできます。
おかげで、公式アプリがなくても困ることはありません。
6. 店舗購入とネット契約どちらが便利?お得なのは?
LINEモバイルは店舗とネットの両方で契約できます。
以前はネットからしか申し込めませんでしたが、最近では全国の家電量販店などに次々と出店しています。
LINEモバイルはタブレット利用者向けにはキャンペーンを実施していないため、店舗とネットどちらから申し込んでもお得度は変わりません。
基本的には待ち時間のないネットがおすすめですが、即日SIMカードを受け取りたい場合や店員さんと相談したい場合は店舗を利用してもいいでしょう。
ただし、au回線は店舗での受け渡しをしていません。
au回線を利用する場合はウェブサイトから申し込みましょう。
7. 解約方法
LINEモバイルの解約はマイページから行います。
マイページメニューの[各種手続き]の中にある[MNP転出・解約]を選択してください。
MNP転出・解約ページになるので、解約したいSIMカードの[解約する]から解約手続きができます。
解約手続きが終わったら、以下の住所にSIMカードを返却してください。
▼SIMカード返送先住所
〒210-0869
神奈川県川崎市川崎区東扇島4-5
東日本ロジスティクスセンター
LINEモバイル株式会社 返却窓口
なお、タブレットで利用するデータ通信専用SIMには最低利用期間がありません。
8. 相性のいいタブレット
LINEモバイルはドコモ/au/ソフトバンクの3キャリアすべての回線に対応しています。
ただ、Androidタブレットで利用するならドコモ回線かソフトバンク回線がおすすめです。
国内で発売されているAndroidタブレットはいずれもドコモ回線/ソフトバンク回線の両方に対応しているので、ほとんどの端末がLINEモバイルで使えます。
LINEモバイルは公式で端末の動作確認を行い、「動作確認済み端末一覧(https://mobile.line.me/support/device/search/)」として公開しています。
気になるなら利用予定のタブレットが事前に動作確認されているかどうかをチェックしておきましょう。
当サイトでもおすすめとして紹介している、
・HUAWEI MediaPad T2 7.0 Pro
・Huawei MediaPad M3 Lite 8
・HUAWEI MediaPad M5 lite
・ASUS ZenPad7(Z370KL)
などはLINEモバイルのドコモ回線/ソフトバンク回線の両方で動作確認されており、相性は良いです。
一方、au回線についてはLINEモバイルによる動作確認が一切されていません。
さきほど紹介した4機種はいずれもau回線のデータ通信に対応してはいますが、動作確認されていないのでLINEモバイルでの使用は自己責任となります。
LINEモバイルでタブレットを使うならドコモ回線かソフトバンク回線のプランを選びましょう。
9. APN設定
LINEモバイルをSIMフリータブレットで利用する場合はAPN設定が必要です。
[設定]→[無線とネットワーク]→[モバイルネットワーク]→[アクセスポイント名]の順に選択します。
インストールされているAPN設定一覧が表示されます。
その中に「LINEモバイル(line.me)」というAPNがある場合はそれをタップするだけでAPN設定は完了です。
もし一覧にない場合はLINEモバイルのAPN情報を手動で入力します。
APN一覧画面上のメニューを選択して「新しいAPN」を選択、もしくは「+ボタン」を選択タップしてください。
APN情報の入力画面になるので、以下の項目を入力してください。
・名前:任意の名前(LINEモバイルなど)
・APN:line.me
・ユーザー名:line@line
・パスワード:line
・認証タイプ:PAPまたはCHAP
入力が終わったらメニューアイコンの[保存]をタップします。
さきほどのAPN一覧に手動で入力したAPNが表示れるので、それをタップすればAPN設定が完了です。